初心者でもわかる FX 講座では、 FX 初心者 やこれからはじめようとお考えの方にわかりやすく
FX の概要から具体的な トレード 方法 に至るまで私の実体験もふまえ網羅的に解説していきます。
負けが続いていたり、中級者以上の方もこちらを読めば、
忘れかけていた負けないための心構えを思い出したり、
今後のトレードの参考にしていただける内容になるかとおもいます。
このページはその【入門編】ということで、 FX の基本的なところに重きを置き、
これさえ押さえれば トレード に踏み出せるよう 解説 しています。
FX とは?
FX とは< Foreign Exchange >のことで海外では< Forex >とも呼びます。
日本語では「 外国為替証拠金取引 」や「 外国為替保証金取引 」などと訳されます。
つまり、FX業者に証拠金(保証金)としてお金を預け入れ
その証拠金を担保に外国の通貨を取引(売ったり買ったり)
することで利ザヤを狙う投機です。
証拠金 ・ 保証金
為替(通貨価値)は刻々と上下するもので、安い時に買い、高い時に売れば
その差額が利益として証拠金に加算されます。
逆に、高い時に買い、安い時に決済した場合には、証拠金から損失として差し引かれます。
投資 ではなく 投機
FX は証拠金を入れていることで、価値が上がることを狙う多くの投資とは異なり
売りから入ることも可能で、
さらに安値を付けたところで買い戻すことで利益を得ることもできます。
レバレッジ をかけられる
レバレッジ (leverage)とは、【テコの原理】つまりレバー(lever)作用のことです。
FX においてレバレッジといえば、
少ない証拠金で何倍もの資金を動かし利益をねらうための 倍率 をさします。
例えば、日本国内の上限である【レバレッジ25倍】で考えると
4万円の証拠金で100万円(4×25=100)分のポジションを持つことができます。
4万円の証拠金を入れておけば FX業者 がその25倍の100万円までの
ポジションを買い(売り)付けてくれます。
25倍の資金で得た利益はもちろん25倍になりますので、
レバレッジ をかけてトレードを行うということは、
効率よく資金を増やすことにつながります。
ただし、損失も25倍になりますので慎重に取引しましょう。
ロット (Lot) とは?
FX におけるロット(Lot)とは一回の取引で必要な最低金額を1ロットと呼びます。
FX業者ごとに1ロットの通貨単位は異なります。
日本では多くの場合1ロット10000通貨または1000通貨が主流のようです。
海外FXを使うと10万通貨の場合がありますので、実際に取引を行う前に確認しましょう。
通貨単位 とは?
通貨単位 はドル円(USD/JPY)の場合、だいたい下の表のようになります。
1通貨 | 100円 |
1000通貨 | 10万円 |
1万通貨 | 100万円 |
1ロット1万通貨のFX業者であれば、ドル円を取引するには最低100万円ですが
レバレッジ25倍の設定であれば4万円の資金があれば取引ができる計算です。
だいたいというのも、為替は常に動いているので、その時のレートで変わるためです。
どれくらい ロット を張ったらよいのか
抽象的になってしまいますが、自分の損切ラインに対して
失ってもいいと思える数のロットを張るとよいでしょう。
FX 業者によって1ロットが何通貨であるのか変わるので、
とりあえず、慣れてくるまでは極小ロットでの取引をお勧めします。
もう少し具体的なロットの決め方は 資金管理 のパートに記載しておきます。
スワップポイント
これまで紹介した内容は【為替差異】つまり、通貨の価値の変動で損益が発生するものでしたが、
FX には スワップポイント といって金利差で利益をとることもできます。
例えば、円に対してドルの金利が高かった場合
ドル買いでポジションを保有すると、
NY時間(22時~翌7時 :夏時間21時~翌6時)終了時に金利差による利子を受け取れます。
日をまたいでポジションを保有することを【ロールオーバー】といいます。
スワップポイント は、ロールオーバー し続ければ毎日もらえるものなので、
何日も日をまたぐようなスイングトレードを行う場合には、
それなりの利益を狙うことができます。
反対に低金利の通貨に買いを入れているときには利子を支払うことになります。
細かなスワップポイントの規定についてはFX業者ごとに公表していますので確認するとよいでしょう。
ただ個人的には、スワップは毎日変わりますし、
本命の為替差異を狙ったトレードで損失を出していては本末転倒なので、
スワップはおまけ程度に考えておいてよいと思っています。
どのように トレード するのか
実際にトレードするにあたって
必要なものを紹介します
ツール
・スマホ
FXトレードには最小限 スマホ さえあればトレードできます。
FX業者によって使えるスマホアプリが異なり、
移動平均線など必要最低限の分析ツールを備えていることが多いです。
画面が小さいので、細かな分析はPCやタブレットを併用することが一般的です。
・タブレット
タブレットはスマホより大きく画面が見やすいためスマホよりは使い勝手が良いです。
ですが、使える機能はほとんどスマホと変わりません。
分析したチャートをタブレットに表示させ、
決済注文をスマホで行うといった使い方がベターかと思います。
・PC
パソコンはFX取引において分析時に力を発揮します。
チャート上にラインを引く際、マウスを使うことで精密に狙ったところにカーソルを充てられます。
このことによって細かな分析ができるだけでなく、分析時間の短縮に役立ちます
また、不要になったラインを消す際、誤って必要な線を消してしまうことを抑えられます。
神経質な方は、光回線の有線接続で常に安定した通信環境が得られるメリットを得られます。
トレードはPCの前でないとしないと徹底しているトレーダーも多くいます。
・トレーディングビュー(TradingView)
トレーディングビュー(通称:トレビュー)は
今や世界中で一番使われているトレーディングツールなのではないかと思います。
なんといっても情報の多さがすごく、株や為替のチャートはもちろん、
通貨の強さを表すドルや円などのインデックス
ゴールド(金)のチャートなどとにかく世の中にあるチャートは
ブラウザ上でほとんど分析することができます。
分析ツールもなんでも揃っていると思って差し支えありません。
MT4 や MT5 を使っている方も 無料 で十分使えるので
一度は【トレーディングビュー】を使用してみてください
・ネット環境
当然ですがインターネット環境が必要です。
家でトレードすることが多いと思いますので、
通信が安定して早い光回線は引いておくのが無難です。
おすすめは高速Wi-Fiが初期装備のNURO 光光回線の選び方は↓の記事を参照ください
具体的なツール使用法
私の場合は、PCでトレーディングビューを出し、分析を行います。
ラインなどはブラウザ上で保存されるので
出先ではスマホでトレビューのアプリを開けばPCで分析したラインがそのまま確認できます。
トレビューの画面をPCやタブレットに表示させておきチャンスが来れば
スマホで成行注文を行います。
基本分析はPC、注文はスマホで行っております。
取引する FX業者 を決める
FXを始めるにはFX専門の業者や証券会社で口座を作ることが必要です。
そのうえで、選び方の基準をいくつかご紹介します。
・信用
一番大事なのは信用のあるところで取引することです。
ぽっと出の新設企業や海外FXのあまり聞いたことがないような業者は避けるのが無難です。
国内業者であれば、そこまで悪質な話は聞くことは少ないですが、
出金がすぐにできなかったり、超短期トレードをしてしまい
口座凍結されるということが実際にありえます。
高額なキャッシュバックには魅力がありますが、
証券会社が倒産したら、いつお金が返ってくるかわかりません。
このようなリスクを避け、信用と実績のある所で取引しましょう。
・税金
FXにおける税金は【申告分離課税】と【累進課税】のどちらかになります。
国内FXの場合は株と同じく【申告分離課税】が適用され、利益に対して一律20%となります。
海外FXの場合は【累進課税】が適用され給料などと合計した内容に最大55%となります。
なお国内の場合サラリーマンのような給与所得者であれば、源泉徴収が行われますので、
利益が年間20万を超えなければ確定申告は不要となります。
・スプレット・スリッページ
これは実際口座開設してみないとわからない場合が多いですが、
FXは売値と買値で若干の開きがあります。これを【スプレット】といいます。
スプレットは証券会社に払う手数料のようなものです。
普段スプレットが0.2銭(0.2pips)だったとしても指標発表などの動きの激しい相場では
8.2銭とかそれ以上に開く場合があります。
とくにスキャルピングのような短期トレードではスプレットの開きが狭い方が望ましいです。
【スリッページ】とは売り買いや決済注文を出した瞬間にレートが動いてしまう現象です。
「価格がすべった」とかいいますが、利益に転ぶこともありますが、損失に滑ることもあります。
すぐにでも損切したいところでもすべりが大きすぎると注文が行われない場合があります。
スプレットやスリッページはトレードしてみないとわからないので
はじめは2つか3つ証券会社を使ってみるのもよいかとおもいます。
・キャッシュバックを利用してみる
FX口座 を開設するとキャッシュバックをもらえることが多いです。
FX をやってみようか悩んでいる方は、
とりあえず口座開設してキャッシュバックの額負けるまでトレードしてみることをおすすめします。
私はデモ口座での練習は推奨しません。
いくらでも含み損に耐えられますので、ゲームをやっている感覚と同様に感じます。
実際に自分のリアルマネーを賭けるストレスは全く別の世界です。
野球ゲームがすごく強くても、実際の野球でヒットは打てませんよね。
何度も素振りしてどうして打てないか悩んで強くなるのです。
まずは確実にもらえることが約束されているキャッシュバック分で
トレードの実践練習をしてみましょう。
長く続けるなら、信用のある所をメイン口座にしましょう。
おすすめ FX業者
おすすめの FX業者 をご紹介します。
口座開設はほとんどの証券会社で 無料 なので
これから始める人は、いくつか口座だけでも開いておいて
ツールが使いやすそう(自分に合いそう)か試してみるとよいかと思います。
・SBI証券
私のメインで使っている証券会社が SBI証券 です。
もともとNISA口座を開設するため手数料の安いネット証券大手のSBI証券に口座を開設しました。
大手なので出金も短時間で行えるので信頼が抜群にあります。
株やゴールドの取り扱いもあるので幅広く投資を行っていくことができます。
接客員をおいた窓口を持っている証券会社は手数料が割高な傾向にあるので、私は一番おすすめです。
ネット証券会社なので窓口がない分手数料が最安水準ですが、
電話やメールでの相談をする場合に比較的時間がかかります。
ですが、下のネクシーズトレードというところで口座開設すると
電話サポートが無料で受けられます。初めて投資を行う方はリンクを張っておくので
ネクシーズトレード経由で開設すると安心でしょう。(もちろん無料です)
SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ・FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン)
こちらは何といっても業界最狭スプレットが売りです
ドル円で0.1銭。ここよりも狭い業者を聞いたことがありません。
価格破壊だと思います。
また、取引ツールでおすすめしたトレーディングビュー(TradingView)を搭載しており
ブラウザで直接取引できるところの方が長い目で見るとメリットになると思います。
(ちなみにMT4も使えます。)
初めての方もLINEチャット相談があるので安心です。
ゴールデンウェイジャパン(FXTF MT4)・JFX株式会社
JFXは公式にスキャルピングOKをうたっている業者です。
超短期トレードに自信があるからこそ、約定スピードも速くすべりにくいのが特徴です。
自分の思い通りに注文が約定されることが重要な FX では大きな強みになるでしょう。
トレード系ユーチューバーさんとコラボしていたり、変わったキャンペーンもよくやっています。
FX以外の利益も狙えることがあるので JFX さん 面白いです。
スキャ専用口座として使い分けするのも有りです。
JFX株式会社・DMM.com証券
DMMFXは最初はキャッシュバック狙いで開設しましたが
口座申込から取引までのスピードが速く、
スマホでスピード本人確認をすれば最短1時間で取引可能です。
思い立ったが吉日ですぐにでもFXを始めたい場合にはDMMが最速だと思います。
マイナー通貨のメキシコペソや南アフリカランドなど
資金が少なくても取引できる通貨ペアも多くあります。
余談ですが、スマホアプリのチャート画面がカッコいいので気持ちが上がります。
DMM FXFX の メリット
FXにはほかの投資にはないメリットがたくさんあります
24時間 トレード できる
株はその国の証券取引所が開いている時間にしかチャートに動きがないので
取引をできません。
日本株であれば月~金の 9:00~11:30(前場)と 12:30~15:00(後場)で祝日は休場です。
FXは世界中のどこかの市場が開いているため
原則 月朝 7:00 ~ 土朝 5:30 まで取引が可能です。
また祝日もどこかの市場が開いていることがほとんどなので
日中仕事がある方も副業として始めやすいのが特徴です。
自分のペースで 取引 できる
多くのFXアプリやトレーディングビューではアラート機能を備えているので
環境認識を事前に済ませておけば、狙っているところにアラートを仕掛けておき
アラートが鳴るまでほかのことをすることができます。
FXは売りでも買いでも入れ、取引通貨ペアも多いのでエントリーの場所が多く
真夜中や祝日でもトレードできたりと非常に自由度が高いので
自分のペースで上達していくことが可能です。
リスク を自分で決めることができる
FX は業者によっては 100円 程度からトレードすることもできます。
初心者のうちやエントリーの根拠が弱いけど入りたい場合にはロットを少なくすることや
損切ラインを浅くするなどして大きな損失を抑えつつ利益を狙っていくことができます。
反対にチャンス場面ではレバレッジを効かせ大きくロットを張ることで短時間で
大きな利益を狙うこともできます。
場所 を選ばずどこでも 稼げる
FXは世界中どこにいてもスマホかPCとネット環境さえあれば
相場から利益をとることができます。
FXだけで生計をたてている専業のトレーダーの中には
ホテル住まいを転々としている方も存在します。
夢 がある
FX最大のメリットは
トレードスキルが上がれば好きな場所で好きなことをして暮らしていくことができます。
チャンス相場でレバレッジを効かせ大きく稼げれば一撃100万円くらいよくあることです。
時間とお金のストレスから抜け出すことが年齢問わずできるので、頑張りましょう。
FX の デメリット
メリットときたら当然デメリットも有るわけで、
いいことばかり考えるよりもむしろデメリットを意識する方が大切です。
意識さえできれば大きく負けることはないので注意していきましょう。
損失 を許容しなければならない
FXトレードは会社から給与を支給されるサラリーマンのように労働に対する対価として
個人の時間を費やせば必ず利益がでると保証されているものではありません。
どんなに不眠不休でチャートに時間を費やそうが利益が出ないときはあります。
特に初心者のうちは無駄なエントリーが多くなりがちになるので
むしろ損失の状態で決済することが多くなります。
FXは究極上か下かを充てるゲームです。
チャートはジグザグと上下しながら上位足での大きな方向が見えてます。
最天井や最底のピンポイントでのエントリーはほぼ不可能なので
いったん自分の思う方向とは逆に振られる時間を耐える必要があります。
FXは労働に対する対価ではなく完全に能力主義であり
月次などトータルで利益を出していくということを肝に銘じておきましょう。
感情のコントロールができず、ドツボにハマる
私の経験上、勝っているときにこそ、少し負けた時に気持ちが大きくなって取り返そうとしちゃう。
リベンジエントリーしたとたん裏目にでて相場が逆行し、それをまた取り返そうとしてまた逆行。
私はこれを繰り返して一晩で100万円溶かしたこともあります。
多くの場合、負けた直後の リベンジトレード はいつもやっている分析がおろそかになって、
「こんなに下げたらこの押し目で反転するだろ」みたいな感情優位のエントリーになりがちです。
しかも、早く取り返そうとして普段以上のロットを張ったりしちゃうんです。
(とか言う私もいまだに年に何回かはリベンジエントリーしてしまいますが。)
「ここで反転しないでブレイクしてきたら速攻損切して、ロングでエントリーし直す」
とかあらかじめ分析したうえで、自分のポジションを動かすのは全然問題無いですが、
初心者の時ほど自分の分析とは反対にチャートが進んだ場合には
しっかりとあらかじめ決めた損切位置で負けを認めることが
月トータルで資金を増やしていくために大切なことだと覚えておいてください。
簡単に利益が吹き飛ぶ
FX は上がるか下がるかのゲームです。
スプレット を考えなければ 二分の一
50%の確率で勝てることになります。
なので、その論理でいくと何度も適当にエントリーして適当に決済しても、
大きく負け続けたり、大きく勝ち続けたりすることはなく、
結果的には資金が増えも減りもしないことになります。
しかし、そんな甘い世界ではありません。
上に書いたように感情に任せたエントリーを続けて、
何もしなければ少しの負けで済んだはずのトレードで大損食らう、
場合によっては資金が溶けるまで負け続けるなんて人が意外にも多くいます。
損切を置かないことを進めている配信者の方をたまに見かけますが、
私は逆指値注文などで損切位置はエントリー前に決めて置くべきだと思います。
(損切置かない派の人を否定するわけではありません。
それで利益を出し続けているのなら良いと思います)
資金を守るために
自分の思いとは裏腹に相場が逆行して損切ラインを突破して損失が広がれば
次の反発ラインまで待っていたら強制ロスカットにかかり資金の多くを失うこともあるででょう。
ロスカットにかからずとも、損失が膨らみ続けるさまを見ているとき、
大きくロットを張っていたら生きた心地がしません。
早めに損を確定させさらに損失が広がるリスクをそこで0にする。
逆に利益が乗った時には利益を膨らませればよいのです。
50%50%で上がったり下がったりするのであれば、損切をきちんと置いて、
勝つときに大きく勝てばトータル収益は確実にプラスで終えることができるでしょう。
少しきつい言い方をすれば「負けを認められない人は、FXで資金は増えません」
心がまえ
ここからは心がまえについてお話していきます。
勝つことよりも負けないこと
FXは勝つことばかりに焦点が当てられがちですが、
大きく負けないことを意識する方が何倍も重要です。
エントリーをする前に必ず
- 逆行した場合どれくらい逆行しそうか
- 耐えられるか
- 損切はどこで入れるか
この3点はデイトレ以上のトレードをするときには決めて置きましょう。
大きく負けなければ必ず利益を伸ばすチャンスが来るので、
そこで損失を上回る利益をだせます。
トータルで勝つイメージで潔く損切する。
または、エントリーしない覚悟を持ちましょう。
マルチタイムフレーム分析
為替相場はジグザグに上下に動きながらチャートを形成します。
例えば日足で上昇トレンドを形成していても
1時間足では下降の波を形成している何てことがよくあります。
日足のローソク足1本は一日かけて出来上がります。
その1本を1時間足で分解すると24本になります。
このように、1時間のような下位足で下降だからと言って
ショート(売り)でのポジションを安易に持ってしまうと
日足の反転ポイントで逆行していくことが多いです。
基本的に相場は上位足の方が強く効く傾向にあるので、
自分の根拠にする足の上位足は必ず見るようにしましょう。
初心者のうちは上位足と下位足の方向が同じになった時だけ
エントリーすることを徹底しましょう。
ルール厳守
適切に損切を入れたり、上位足をみて環境認識をしたりと
いろいろとルールを決めても守れなかったら意味がありません。
どんなに分析をしても気づいたら根拠の弱いところで1分スキャしてたなど
意外と負けトレードの原因になるので意識するようにしましょう。
注意すること
取引をするにあたっていくつか注意しておきたいことがあります。
痛い目に合わないよう下記のことはチェックしておきましょう。
重要指標
【FOMC】Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)や
【CPI】Consumer Price Index(消費者物価指数)のように
重要指標の発表直後は相場がファンダメンタルズ先行で大きく動きます。
ファンダメンタルズとは経済の基礎的条件という意味ですが、
指標の発表などをもとに世界中のトレーダーや機関投資家が今後の方向を
読んでいきます。
そのため、重要指標の発表直後にはこれまでのテクニカル分析を無視して大きく
暴落や暴騰することが多々あります。
初心者のうちは無理にエントリーせず発表前には
ポジションを決済しておくことをお勧めします。
【指標カレンダー】などで検索すれば、どのような経済指標が
いつあるのかわかるのでチェックするようにしましょう。
スプレット
FXは売値と買値に開きがあります。
この開きを スプレット といいます。
売値と買値の差が大きいことをスプレットが「広い」
差が小さいことをスプレットが「狭い」といいます。
スプレットはFXにおいて実質上のコストとなりますので狭ければ狭いほど良いです。
短期トレードでは特に意識
デイやスイングなど長い時間をかけてのトレードの場合には
一度のトレードで100pipsを狙ったりするので
2pips(0.2銭)のスプレットはさほど気にすることはありません。
スキャルピング、特に10pipsなどをねらう超短期トレードで100pips抜く場合には
仮に10pipsを10回全勝できたとしても
スプレット2pipsも10回分なので事実上80pipsの利益しか得られないこととなります。
指標発表後は大きく開く
指標の発表直後は原則固定のスプレットも多かれ少なかれ開きます
ドル円でも8pipsくらい平気でひらくので
ボラティリティが高いと超短期でチャンスと思わずに
スプレットがある程度落ち着くのを待ってから
エントリーを考えましょう。
またデイトレですでにポジションを保有している場合にも
スプレットが開くことを考慮し発表前に決済しておくことも考えましょう。
スリッページ
スリッページ とは【注文を出した瞬間のレート】と
【実際に約定されたレート】のズレのことです。
指標発表直後は大きくすべるので
短期トレードのでは注意が必要です。
ずれたことによって得することも損をすることもありますが、
それではギャンブル要素が大きくなりますので
十分に考慮の上トレードを行いましょう。
メンテナンス時間
FX業者によって細かな時間の違いはありますが、
国内FXの場合おおよそ早朝5時~7時の間でメンテナンスが入ることが多いです。
この時間は全く注文を出せなくなりますので
超短期トレードを行う場合はメンテナンスまでにポジションを
閉じるようにしましょう。
負ける理由
ポジポジ病
トレードに小慣れてくると
少し負けたらその場で取り返したくなったり
今入っておかなきゃ大きく動いて機会損失してしまうとか
とにかく常にポジションを保有しておきたくなります。
この症状を ポジポジ病 とよびます。
ポジポジ病を改善するには資金管理を行い
月にできるエントリーは一通貨ペアあたり10回までと決めましょう。
4時間足を根拠にすれば月に5回エントリーチャンスが来れば
いい方なので、監視足を長期足にしてみましょう。
ギャンブルトレード
トレードスキルが未熟なうちは
それほど分析をしなくてもなんとなくで上か下かを当てようとして
運よく利益を重ねていると必ずどこかで
損失を連続で引くことになります。
一瞬で大きくレートが動く重要指標前に
特に根拠も無しにポジションを持っておくギャンブルは
特に危険です
根拠のないトレードはやめておきましょう。
損切貧乏
FXで利益を積み重ねていくために 損切 は大切ですが、
損切ばかりしていては損失が膨らむだけです。
中級者になってくるとエントリーの根拠としている監視足の
一つ下のチャートパターンを見て事前に損切をすることもありますが、
初心者の多くは、十分に相場を分析できていないことによる自信の無さから
早まった損切をしていることが多いと感じます。
4時間足を根拠にエントリーをかけているのであれば、
きちんと4時間足の根拠が崩れたことが明確に確認できるまで
損切を待ちましょう。
負けるときはしっかり負けることが、初心者のうちは大切です。
自分が損切を考える場所には必ずエントリーを考える人がいるので
そこを抜けた瞬間一気にV字回復なんてよくある話です。
lot(ロット)のかけ過ぎ
損切貧乏を克服するには
Lotを下げて損失を固定しましょう。
損切位置で自分の決めた5000円なら5000円の損失になるように
エントリー時のLotを調整して入れば、
チャートが損切ライン付近に来た時に
しっかり見守ることができます。
ルールが守れない
負ける最大の原因は
自分の決めたルールが守れないことです。
せっかく勝率の高い4時間足以上の時間軸でエントリーすると決めても
分析無しに短期スキャをやっていては意味がありません。
損失は5000円までと決めても
ここを超えたら回復するかも。とズルズル引っ張っていては意味がありません
トレーダーとしてFXを行う以上ルールはつきものです。
ルールを破りギャンブラーになっているうちは利益が増えていかないものだと
肝に銘じておきましょう。
資金管理
許容損失
エントリーする前に必ず
許容損失を決めておきましょう。
損失の決め方には
例えば、
100万円を証拠金として入れていたら2万円まで負けていい
というような2%ルールがあります。
これでもよいですが、私のおすすめは、
証拠金に関係なく、自分で一回の損失をいくらまでと決めておく方法です。
1万円なら最悪なくなっても勉強代と思えるなら
1万円に設定しましょう。
もちろん1000円や5000円でも大丈夫です。
適正ロット
いくら儲けたいかでロットを決めるのではなく
いくらまで失っても構わないかでロットを決めましょう。
許容損失を1万円に設定したら
ロットはおのずと決まります
エントリーから損切ラインまで20pipsの場合
ドル円、クロス円なら
許容損失÷損切幅=通貨
1万円÷0.2=50000通貨
つまり1ロット1万通貨の証券会社であれば
5ロットが適正ロットです。
ドルストレートであれば
許容損失÷損切幅÷ドル円レート=通貨
ドル円レートが100円の場合
1万円÷0.002÷100=50000通貨
5ロットが適正ロットとなります。
pips(ピップス)
ドル円・クロス円の損切幅20pipsは
例えばエントリー時 123.45 で
損切は 123.25 なので
0.2 となります。
ドルストレートの場合
例えばエントリー時 1.2345 で
損切は 1.2325 なので
0.002 となります。
終わりに
ここまで読めれば概要はもう大丈夫です。
いけそうですよね。
あとはやって慣れていくことが一番
怖がらないで
まずはファーストエントリーをやってみましょう!
反響が良ければ実践編や中級編も執筆しようかと思います。
この記事が誰かの役に立てていれば幸いです。
最後までありがとうございました。